- マーダーミステリーとTRPGの違いを知りたい!
- マーダーミステリーとTRPGの雰囲気の違いは?
- マーダーミステリーとTRPGの目的の違いは?
中国で爆発的に流行した推理ゲームのマーダーミステリーと似ているゲームとして、TRPGというゲームがあります。
マーダーミステリーとTRPGは、複数人で遊ぶゲームという部分に共通点があるため、違いはどこかという疑問が生まれます。
それぞれには明確な違いがあるため、プレイをする前に遊び方やプレイの目的を知っておくことでよりゲームの深層まで楽しむことができるでしょう。
そこで本記事では、マミダスとTRPGの違いを細分化して詳細に解説をしていきます。
マーダーミステリー(マダミス)おすすめ人気ランキング20選!最高傑作の作品を紹介の記事も参考にしてみましょう。
- マミダスは事件の登場人物の役を担当し犯人役も演じる
- TRPGはキャラメイクを行い仲間と力を合わせて進める
- キャラ設定の固定はマミダスでカスタム可能はTRPG
- シナリオはクローズ型が主にマミダス、オープン型がTRPG
- シリアスな雰囲気はマミダス、終始明るいのがTRPG
- マミダスは心理戦・事件解決、TRPGは協力達成での感動が目的
- 会話に密談もあるのがマミダス、TRPGは全員に伝える
マーダーミステリー(マダミス)とは
マーダーミステリー(マミダス)とは、怪奇的な事件をプレイヤー間で推理・解決していくグループゲームです。
ミステリーと名がつくことから、ほとんどと言って良いほど殺人事件が題材となっています。
各プレイヤーがシナリオの登場人物になれるため、1人が読み進めていくものとは違い小説との差別化も上手くできているといえるでしょう。
- オンラインとオフラインで大きく楽しみ方も変わる
- マミダスを扱う専門店でのプレイもできる
- 犯人探しが好きなミステリー好きに最適
- 追い詰めるサスペンス要素を好む方にも好評
- 時間は数十分から数時間で済むため1日で必ず完結する
- 犯人は原則固定につきプレイは1回のみとされている
また、専門店には熟練のGM(ゲームマスター)が在籍し、初心者の方のガイドと進行補佐をしたり店舗ならではの演出をしたり楽しみ方に奥深さがあります。
またオフラインのシナリオでは、自主プレイの購入型だと『付属品(シナリオブック・キャラクター解説書・カード、他)』が同梱しているので、メンバーさえ集まればすぐに遊ぶことが可能です。
オフラインでおすすめのマーダーミステリー10選|選び方や専門店・事前準備も徹底紹介!の記事も参考にしてみましょう。
マミダスは専門店が2020年前後にオープンするなど、今後の伸びしろも十分に期待できるでしょう。
TRPG(テーブルトークRPG)とは
TRPG(テーブルトークRPG)とは、参加するプレイヤーとともに楽しめるロールプレイングゲームを指します。
日本における和製英語で、本邦や韓国以外ではTRPGとは呼ばれていません(英語圏はライブアクションRPG等)。
そんなTRPGは、日本語で記載された製品が1983年に商業ベースで発売開始し、1984年に日本人作による『ローズ・トゥ・ロード』(門倉直人著・ツクダホビー発売)が販売され、知名度を上昇させていったのです。
- 仲間と協力をしてエンディングを目指す
- 一式のボックスタイプまたは書籍タイプがある
- ルール、シナリオブック、キャラ設定書など種類が多い
- 通販作品は書籍型が多く自前の調達が必要
- カードやダイス(サイコロ)を使い進めていく
- プレイ時間はマミダスよりも長めが多い
プレイについては、テーブルトークの名称があらわすように、オフラインのアナログ形式が主流になります。
協力・盛り上がり要素が強いオフラインゲームですが、今後はVR化で市場が活性化することも考えられます(PR TIMES)。
【キャラクター編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違い
ここでは、【キャラクター編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違いを紹介していきます。
- マミダス:犯人は固定、キャラ同士で情報を隠蔽することもある
- TRPG:キャラクターの設定を自ら行う
マーダーミステリー(マダミス)のキャラクター
マーダーミステリーのキャラクターは、あらかじめ制作者が完成させておりかつ完全固定されています。
分岐があるのはエンディング等のシナリオであり、キャラでいうと犯人は変わることがありません。
よって制作者が固定した人物となりますが、犯人以外ではキャラの役割が極めて綿密なうえ相関も強いと言えます。
- キャラクターシートにあらかじめ役割が詳細記載されている
- キャラになりきるRP要素(行動原理に従う、演じる)が高い
- キャラでシークレットになる情報は公開しない
演じているうちに没入感も生まれますよ!
TRPGのキャラクター
マーダーミステリー(マダミス)のキャラクターとは違い、TRPGのキャラクターはプレイヤー側が作る構築型です。
初期に各設定を自ら与えていく形で、わかりやすい例としてはENnie賞でベストゲーム賞を受賞した『パスファインダーRPG』などがあります。
- 種族を決める
- 基本クラスを決める
- 上級クラスも設定する
上記がファンタジーTRPGの人気作ですが、作品をする前にわかる「君が望む君のキャラクターを作成しよう」というキャッチフレーズも確認できます。
性別・年齢やキャラクター能力の割り振りも設定できますよ!
【雰囲気編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違い
ここでは、【雰囲気編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違いを紹介していきます。
- マミダス:情報を隠し通すなかで流れる緊迫感
- TRPG:場は明るくワイワイとした雰囲気
マーダーミステリー(マダミス)の雰囲気
マーダーミステリー(マダミス)の雰囲気は、名前があらわすとおりのミステリアスな空気感があります。
殺人事件がメインの題材になり、参加者は情報の公開や秘匿によって顔色をうかがったり、真相の解明から驚きの声が上がったりさまざまです。
またマミダスの雰囲気でわかりやすい例を挙げると、卓を囲んでプレイするオフライン店舗だと理解しやすいでしょう。
表情や仕草を含めた心理戦もともうなうので、プレイヤー同士の対立『PvP要素』も含まれるのです。
以上がマミダスに備わる、独自のミステリアスな雰囲気といえます。
TRPGの雰囲気
マーダーミステリー(マダミス)の雰囲気とは違い、TRPGは全編を通して明るいムードが流れます。
殺人事件がストーリーで固定されないため、使われるトリックによる騙し合いが発生しません。
たとえば前半のミッションが無事に遂行できたなら、導いたものは協力の証なので場には和気あいあいとした空気がもたらされるでしょう。
- 1人RPGよりも複数で暗い要素がないTRPGをしたい
- マミダスで犯人役になると気が重くなるから避けたい
- 心理合戦の緊迫した雰囲気がない作品が良い
TRPGは和やか・盛り上がる雰囲気というのがわかりやすい特徴でしょう。
【目的編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違い
ここでは、【目的編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違いを紹介していきます。
- マミダス:事件の解決を参加者と果たすこと
- TRPG:自由性を持って作られたストーリーを仲間と攻略
マーダーミステリー(マダミス)の目的
マーダーミステリー(マダミス)の目的は、事件解決のためにプレイヤーと真相を突き止めるのが主題です。
さまざまなギミック・フックが仕掛けられていて、一筋縄ではいかないのがやりごたえを覚える部分。
また登場人物が6名だと、それぞれが個別のミッションを持ち達成することも目的にあります。
- 犯人を捕まえるための個別ミッション
- 犯人で逃げ切るための個別ミッション
- 表、裏それぞれの個別ミッション
個別ミッションの達成度で点数を競い合うことがあるのも、マーダーミステリーが持つ特性です。
専門店だと、プレイヤーを空間演出で満足させる店舗側の目的もありますよ!
TRPGの目的
マーダーミステリー(マダミス)の目的とは違い、TRPGは仲間とともにミッションを協力してクリアすることにあります。
選択1つでストーリーの変化もありますが、場面の節々で一緒に力を合わせるというのが大きな違いです。
また、あらかじめGMがルールブックを読み上げるマミダスと違い、キャラの作成を初めにともなうので1から構築するというオリジナリティはTRPGの方が上でしょう。
- 行き詰まるシーンは1人じゃなく仲間と突破したい
- クリアで得られる感動も仲間と分かち合いたい
- 総じて楽しい時間を仲間と味わいたい
目的にはミステリーの犯人への追及がない・仲間同士で争う要素がないのが特徴的です。
グループでのRPGを仲間とゴールまで楽しむというのが、TRPGの目的だと心得ておきましょう。
【会話編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違い
ここでは、【会話編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違いを紹介していきます。
- マミダス:1対1で話すマミダスのみの特性がある
- TRPG:全員に情報を漏れなく伝える
マーダーミステリー(マダミス)の会話
マーダーミステリー(マミダス)の会話は、知り得た情報の開示をコントロールするのが特徴的です。
まず犯人を割り当てられたなら隠し通すための演技も必要とされ、読み合うための壁ができ対戦要素が加わるためプレイヤー間の白熱度も高まります。
また怪奇事件をテーマとして、解決に沿い進行していくのでシリアスな場面でのトークも多々訪れるでしょう。
密談といった会話の方法もありますよ!
TRPGの会話
マーダーミステリー(マダミス)の会話とは違い、TRPGは全員での話し合いが常時になります。
マミダスがクローズの特性を持つのなら、TRPGはオープンな会話の特性を持つでしょう。
TRPGの会話の特徴は以下の通りです。
- 知り得た情報は全員に聞こえるように話す(密談なし)
- 付与されているミッションのクリアには会話を通した協力を行う
- いがみ合いがないため会話を通して笑いも頻繁に起きる
ワイワイ楽しめる・盛り上がるという点で魅力的ですね。
【シナリオ編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違い
ここでは、【シナリオ編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違いを紹介していきます。
- マミダス:殺人事件が多いテーマで個人のフェーズがシナリオに加味される
- TRPG:常に協力を行いオープンにシナリオを進めて行く
マーダーミステリー(マダミス)のシナリオ
マーダーミステリー(マミダス)のシナリオは、テーマに殺人事件の発生がほとんどで設定されています。
シナリオは何人用かで結末も変わりますが、例として5人用マミダスだったとしましょう。
5人の中には必ずといって良いほど犯人が決められているので、犯行をおこなう側(1名)+推理をする4人の構成になります。
また各フェーズでは1対1で話すシーンも含むため、マーダーミステリーは1本道で決められたルート進行ではありません。
イレギュラーな要素もあるので、没入感や緊迫感を生むといえるでしょう。
TRPGのシナリオ
マーダーミステリー(マダミス)のシナリオとは違い、TRPGは協力型で進めていく形になります。
難解なシーンだと、プレイヤー同士が協力して打開をしていき、GM(ゲームマスター)がするのは補佐です。
- DM(ダンジョンマスター)
- NC(ネクロマンサー)
- SD(セッションデザイナー)
- KP(キーパー)
大きくシナリオから脱線しそうなときは、GMがアクションの制限をして正規ルートに導いたり軌道修正をしたりが挙げられます。
起承転結での比較だと、TRPGのほうは結末までの心理戦をともなわないので、協力して完結に向かうのが明確な違いといえるでしょう。
ほとんどのシナリオのテーマは一体の協力型が多いです。
【考え方編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違い
ここでは、【考え方編】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違いを紹介していきます。
- マダミス:推理力や論理力
- TRPG:共感力や演技力・想像力
マダミス:推理力や論理力
マーダーミステリーをプレイする上で必要な力に、推理力や論理力が挙げられます。
マダミスのシナリオでは、物語の途中に事件の真相を解き明かす手掛かりや証拠があり、推理力を駆使して犯人を見つけ出すことが重要になります。
また、他の参加者の言動・挙動など様々な要素を加味した上で立ち回る論理力も問われてくるでしょう。
他にも洞察力などが必要になってきますよ!
TRPG:共感力や演技力・創造力
TRPGをプレイする上で必要な力に、共感力や演技力・想像力が挙げられます。
TRPGの主な特徴として、参加者全員で物語のキャラクターになりストーリーを進めていくので、役になりきる演技力が必要になります。
また、自分達だけの物語を作っていく創造力も必要になってくるでしょう。
他の参加者が考えていることを読み取る共感力も必要になってきますよ!
マーダーミステリーとTRPGのおすすめシナリオ
ここでは、マーダーミステリーとTRPGのおすすめシナリオを紹介していきます。
- マーダーミステリーのシナリオ
- TRPGのシナリオ
マーダーミステリーのシナリオ
ここでは、マーダーミステリーのおすすめシナリオを紹介していきます。
マーダーミステリー(マダミス)おすすめ人気ランキングの記事も参考にしてみましょう。
狂気山脈 陰謀の分水嶺
プレイ人数 | 6人(ゲームマスター1人、プレイヤー5人) |
---|---|
プレイ時間 | 5時間程度 |
GMの要否 | 必要 |
使用ツール | オンライン |
価格 | 無料 |
【あらすじ・導入】
南極最奥地に発見された新たなる世界最高峰《狂気山脈》を舞台に、惨劇の幕が上がる。 疑念と陰謀、そして狂気が渦巻く登山隊の運命やいかに。
引用元:booth
四人の令嬢と執事たち
プレイ人数 | 9人(プレイヤー8名+GM1名) |
---|---|
プレイ時間 | 3時間 |
GMの要否 | 必要 |
使用ツール | オンライン |
価格 | 1000円 |
【あらすじ・導入】
とある資産家の別荘に集まった四人の令嬢とその執事たち。彼女たちはこの別荘の持ち主である眞中氏の一人息子、征一郎の婚約者候補であり、今夜の夕食会で正式な婚約者が発表される予定だった。 しかし当日は夕方から酷い暴風雨となり、父親の眞中氏が別荘に到着出来なかったため婚約者の発表は取り止めとなった。 そして翌朝、征一郎の死体が発見された。 果たして彼を殺したのは一体…?
引用元:booth
プレイ人数 | 2人 |
---|---|
プレイ時間 | 1時間半~2時間 |
GMの要否 | 必要 |
使用ツール | Discord、LINE |
価格 | 0円 |
【あらすじ・導入】
──西暦20XX年。宇宙のとある区域に、ワームホールが発見された。──ワームホールを通り抜けると、【3時間前】の世界に辿り着くという。仮説を実証するため、あなたたちは【箱】と共に宇宙へ来た。 【船長】は、ワームホールに【箱】を受け渡しする役目を担う、この実験のキーパーソンである。【副船長】は、自分こそ【箱】の受け渡しを担いたかったと、文句ばかりを言っている、この実験のお荷物だ。 ──それぞれの思惑が秘められた宇宙船。……3時間後の世界から送られてきた【箱】の中には、【船長】の焼死体が入っていた。これから、この宇宙船で、いったい、何が起こるのか? なぜ、【船長】は焼け死ぬのか──? 混乱する船の中、調査が始められた……。
引用元:booth
プレイ人数 | 6人(プレイヤー5名+GM1名) |
---|---|
プレイ時間 | 3時間 |
GMの要否 | 必要 |
使用ツール | オンライン |
価格 | 2000円 |
【あらすじ・導入】
人里離れた山奥にあるロボット研究所。そこでは博士と5体のロボットたちが暮らしていた。 しかし、ある夜、博士が死体となって見つかった。容疑者は残されたロボット5体。この中に博士を殺した〝殺人器〟がいる。 明朝には警察が押し入ってくる。それまでに犯人を見つけ出し、機能を停止させなければならない。 それができなかったときは、そう、全員まとめてスクラップだ……。
引用元:booth
TRPGのシナリオ
ここでは、TRPGのおすすめシナリオを紹介していきます。
エモクロア
プレイ人数 | 1-4人 |
---|---|
プレイ時間 | 1-2時間 |
GMの要否 | 必要 |
使用ツール | 6面ダイス×2個、10面ダイス×5個程度 |
価格 | 2500円 |
【あらすじ・導入】
私たちの暮らす現代とよく似たもうひとつの世界。
引用元:エモクロア
超常の存在……《怪異》たちが、
人々の傍らに確かに存在する世界。
それが、このゲームの舞台です。
この世界の《怪異》たちは、
ただ怪奇現象を起こすだけではなく、
近づいた人の感情を変異させる力をもっています。
その特異な性質から、
彼らは「エモクロア」とも呼ばれています。
『エモクロアTRPG』は、プレイヤーたちの
会話の中で物語を紡いでいくゲームです。
感情を歪められた人間や、
あるいは《怪異》たちが巻き起こす様々な事件。
そして、そこで紡がれる物語。
その登場人物……主人公となるのは、
他でもないあなたたち自身です。
ドロップアウトディスパイア
プレイ人数 | 2人 |
---|---|
プレイ時間 | 4-6時間 |
GMの要否 | 必要 |
使用ツール | – |
価格 | 0円 |
【あらすじ・導入】
――死んでも、その言葉は残り続ける。 貴方達は殺す対象に遺書を書かせ、その遺書をあるべき場所に届ける「遺書屋」と呼ばれている一風変わった殺人鬼だ。
引用元:Booth
【まとめ】マーダーミステリー(マダミス)とTRPGの違い
以上がマーダーミステリー(マミダス)とTRPGの特徴でしたが、違いはそれぞれ把握できたでしょうか。
ミステリアスな作品・事件をテーマにした、息を呑む心理戦や追及が好きならばマーダーミステリーです。
いっぽうでTRPGは、キャラクターメイキングを皆とおこない、ラストまでチーム一丸となって楽しむ感動体験型のストーリーなのが違いにありました。
終始一貫して明るいムードで楽しむならTRPGを、探り合いや怪奇事件の解明をしたいならマミダスを選んでみましょう。
コメント